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Archive:2007/10/01~

~たいせつなものはここにある、

      1975年、笑顔のアフガニスタン~



風景に色が溢れ、人々の顔に笑顔が満ちていた。

内戦前、1975年のアフガニスタンをひとりの若者が切り取った。



期間:10/18(木)~10/31(水)

※26(金)、27(土)は貸切営業のため入店できません。ご了承ください。




~著者メッセージ~




僕がアフガニスタンを訪れた1975年、この国の首都カブールは

世界の都市の中でも安全で物価の安い所だった。

街には平和を愛するヒッピーたちが多く集まり、

物売りの声が響き、チャドリを脱いだミニスカートの女性が高らかにショッピングを楽しんでいた。

一方ひとたび街を離れ田舎に入ればそこには、ほとんどお店がなく

ポケットに入れた分厚い札束もまるで用を成さない世界だった。

乗り物は馬車かロバ。土だけで作られた道路に塀、そして家。

強い太陽の光と、深い影。

物に恵まれた日本から、始めて海外に飛んだ26歳の僕は、

目にするもの、口にするもの、手にふれるものすべてに驚き、

人々の鋭い視線にさらされながら全身を緊張させて田舎道を歩いていた。

あれから33年の月日が流れ、アフガニスタンには、その間ずーっと戦争の

嵐が吹き続けている。

僕は2つの国の大きな違いに時に心を痛めたとはいえ、なすすべも思いつかず

相変わらず豊かな物に囲まれながら毎日を暮らしていた。

50歳をこえたあたり、突然ガンの宣告を受ける。自失茫然。。。。

そんな時思い出したのが若い頃訪ねて撮ったアフガニスタンの写真だった。

撮られた人のこちら側に、好奇心にあふれ、すこしおびえながら旅する若い

頃の自分がいた。

僕は何を撮っていたのだろうか?

写真を何度も見返し、感じ、考えた。

写真の中の老人、子供、男、女。

粗末な洋服を着ているが堂々と僕に笑いかけこちらを見つめている。

若かった僕は人々の生きている姿、形にこころを打たれ夢中にシャッター切っていたのだろうか?
 ガンを宣告されてから、おもしろいことに目の前に起こる事がきらきらと輝いて見え始めた。

それはアフガニスタンの旅でも感じていたようなことだった。

生きていることが嬉しくて深い感謝の気持ちになることだったのだ。




カメラマン 岩間史朗

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